イサカアワーの夢見果てたり?

自由貨幣の具体例:イサカアワー

エントリー:シルビオ・ゲゼルと自由貨幣でも書いた「時間と共に価値が目減りしていく(減価する)貨幣」

使わないと損をしてしまうので、貯め込まれることなく、循環する貨幣です。

ベーシック・インカムを実現するためには、この減価貨幣があると、とても相性が良いと思うのです。(理屈は「ベーシックインカムと減価貨幣」あたりでググってください)

減価までいかなくても、少なくとも「利子」の概念をなくした仮想通貨という思想が広まれば、ベーシック・インカム実現に大きく前進するのはないか… そう思えてなりません。

2000年頃、NHKでやっていた「エンデの遺言」という特番も、お金に利子がつくことが諸悪の根源という論調でした。その中で、イサカアワーという地域通貨が好意的に紹介されていました。イサカアワーのローンは、無利子だそうです。

NHKの番組をもとにした書籍「エンデの遺言」

この本でも、「第4章 貨幣の未来が始まった」の中で、イサカアワーが大成功したストーリーが書かれています。

…正直なところ、私はそんなに上手くいくのかな…?って感じてました。だって、日本でそんな地域通貨が成功したって話は、全くと言っていいほど聞いた事がありませんから。

イサカアワーは廃れているそうな…

NHKで「エンデの遺言」が放送されたのは2000年頃の話です。
あれから15年以上たって、イサカアワーはどんな風になっているのかなと探したら、実際にイサカに旅行した人のブログが見つかりました。

お金がないと、生きていけないって本当? 世界一有名な地域通貨「イサカアワー」が教えてくれた意外なこと

とても興味深い旅行記です。イサカの街に降り立った著者が見たのは、イサカアワーではなくて飛び交うドル札…

ドレッドとタトゥーできっとヒッピー的っぽい石けんを売っている出展者カップルに聞いてみると「コンセプトはいいんだけどね。イサカアワーじゃ保険も家賃も払えないから」という超現実的な意見。

イサカアワーが使えるお店はまだあるみたいですが、光熱費や家賃、税金も払えないため、イサカアワーが使える、人気のあるお店にイサカアワーが溜まってしまうそうです。

そもそも地域通貨のコンセプトには、貨幣のデメリットを回避するための「循環」「無利子」という原則がある。けれども「イサカアワー」は人気のお店に溜まってしまって、循環しないという現象が起きてしまった。

貨幣の未来、終わってた…

確かに冷静に考えてみると、お金持ちにしてみたら利子がつく貨幣の方がイイよね~
人気のある貨幣じゃないとみんな使わないから、その価値も高まらないよね~

ある貨幣が支配的になるためには、その貨幣を使うインセンティブというのがどうしても必要になってくるわけで、そうなると「利子がつかない」って条件はかなり厳しいと思われます。

先ほどのブログの著者の方は、こうも言っていました。

富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる。それは貨幣という交換ツールが変わったところで変わらないということがわかった。大切なことは、ひとのつながりを見つめなおし、作りだし、深めていくことであって、ドルや円に変わる「お金」をつくることではないのかもしれない。あくまでもツールなのだから。

正論です!
でも、「ひとのつながり」で「r>g」をひっくり返すのは、残念ながら無理でしょうね。
もう2000年以上、「r>g」は継続しているのですから。

貨幣というのは手段であって目的ではないんだけど、社会を変えるためには共通言語である貨幣のイノベーションが最も期待できると思うのであります。

どうだろう、イーサリアムならスマートコントラクトって新機軸があるから、可能性はあるんじゃないかな。イーサリアムさんなら、イーサリアムさんならきっとやってくれる…!

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