仮想通貨で儲けた皆さん、税金のお話ですよ~

政治経済

ビットコイン(Bitcoin)は年初から10倍!

2017年11月、ビットコインのお値段は1BC=120万円を突破しました。
これを書いている12/03時点でもその位です。

チャートはcoincheckより引用

2017年の年初には1BC=12万円程度ですから、1年足らずで約10倍になりました。

今年のお正月に10万円買っておいたら、今100万円になっているって
スンポーですね。

これだけ上がっていると、大儲けした方も多いのではないでしょうか。

儲けが出たら、基本的に税金を払わなければなりません。

仮想通貨で20万円以上儲け(て確定)した方は、サラリーマンでも確定申告が必要です。

サラリーマンの確定申告が必要になるケース

サラリーマンの場合、確定申告は会社が代わりにやってくれているので、個人で確定申告する必要はないのですが、下記のケースの場合、サラリーマンでも確定申告が必要になります。

①給与所得が2000万円を超える場合

②給与所得の他に、20万円以上の所得がある場合

③給与を2か所以上から受け取っている場合

※上記は簡潔に書いているので、より厳密には国税庁のホームページをご覧ください。

仮想通貨で20万円以上儲けた場合、上記②に該当しますので、確定申告が必要です。

どんな時に税金が発生するの?

国税庁はお役所では群を抜いてとても仕事熱心ですので、仮想通貨の税金についてQ&Aを作成してくれたようです。

日本経済新聞(2017/12/1):仮想通貨の所得計算、具体例公表 国税庁がQ&A

国税庁は1日、ビットコインなど仮想通貨に関する所得の計算方法を具体例で説明する「Q&A」を同庁のホームページで公表した。取引で生じる利益は原則として「雑所得」にあたり所得税の課税対象になるとの見解を既にまとめているが、市場規模の急拡大や価格高騰を踏まえ、税務上の扱いを明確化することで適正な申告を促す

そのQ&Aがコレ↓みたいです。
https://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/joho-zeikaishaku/shotoku/shinkoku/171127/01.pdf

個人的に気になったのが項目2の「仮想通貨で商品を購入した場合」

問: 商品を購入する際に、保有する仮想通貨で決済した場合の所得の計算の方法を教えてください。
(例)3月 9日 2,000,000 円(支払手数料を含む。)で4ビットコインを購入した。
9月 28 日 155,000 円の商品購入に 0.3 ビットコイン(支払手数料を含む。)を支払った。

答 :保有する仮想通貨を商品購入の際の決済に使用した場合、その使用時点での商品価額と仮想通貨の取得価額との差額が所得金額となります。
上記(例)の場合の所得金額は、次の計算式のとおり、5,000 円です。
155,000 円 - (2,000,000 円÷4BTC) × 0.3BTC = 5,000 円
【商品価額】 【1ビットコイン当たりの取得価額】【支払ビットコイン】 【所得金額】
※ 上記の商品価額とは、日本円で支払う場合の支払額の総額(消費税込み)
をいいます。

つまり、仮想通貨を使って何かを買った場合、
その時に使った仮想通貨の値上がり分は所得(課税対象)になる って事ですね。

うーん、実際問題、いちいちそんな計算できるのでしょうか?

まあ、法律だからやりますよ? やりますけど…

実際、税務署もそこまでのお金の流れは追えないでしょ?

って思ってしまいますね。

本当に公平に税金を取るためには、ブロックチェーンを利用したスマートコントラクトの中に運用益と税金に関係する情報も含めないと難しいんじゃないかな…

おっと少し話がそれましたが、
・ビットコインの売買で、法定通貨(円など)換算で運用益を得た場合
・ビットコインを商品の購入に使った時に、ビットコインが値上がりしていた場合
・ビットコインで他の仮想通貨を買った時に、ビットコインが値上がりしていた場合

に(20万円超えたら)税金が発生するみたいです。
思わず笑顔になってしまいますね(^^

税率はどのくらい?

一般的に、ビットコインで儲けても半分税金で持っていかれるなんて言われますが、実際に半分以上持っていかれるのは所得が1800万円を超える場合だったりします。

仮想通貨での利益は、「雑所得」に含まれ、その他の所得(サラリーマンなら給与所得等)と合算の上、所得税と住民税がかかります

まず所得税。下記の税率がかかります。(国税庁のホームページより)

例えば給料で年収700万円、ビットコインで100万円儲けましたって人の場合、合計800万円ですから、税率は23%ですね。
(税金の総額は800万×0.23-636000=1204000となります。サラリーマンの場合、給与分はすでに天引きされていますね)

上記の所得税プラス、住民税がかかります
住民税は
・市区長住民税 6%
・都道府県民税 4%
合計10%です。

となると、上記の例では、ざっくり計算で税率は23+10=33%となります。
100万円儲けたので、33万円おさめないといけない計算になりますね。

1800万円以上の所得がある方は税率50%、4000万円超なら55%になるので、
確かに半分税金で持っていかれますね。
ヒュー!カッコいい!!

税金は高いけど、ちゃんと払っておきましょう

株取引で得た利益には約20%の税金しかかからないのと比べると、正直、雑所得にかかる税金はとても高いと思います。

でもちゃんと申請して払っておかないと、追徴課税とか延滞分の利子とかも請求されかねないので、きちんと確定申告しておくべきかと存じます。

税務署はお役所らしくもなくしっかりと仕事しますからね。

あ、私はまだ利益確定していないので、今年の税金は発生しない見込みです(笑)

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

 

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