書評:明日クビになっても大丈夫!(ヨッピー)

書評

「このまま今の仕事を続けていてもいいんだろうか?」
「本当にやりたい事ってなんだっけ?」
仕事や生き方について、悩みを抱えている人に向けて書かれた本です。

作者のヨッピーさんは「インターネットで一番数字を持っている」とまで呼ばれる、化け物級のライターです。なので、この本も流石に文章が面白いです。

ヨッピーさんの生き方も面白いんですが、文章も面白いので、エンタメとしてだけでも、買った価値はありました(^^

不安の本質的な原因はなんだろうね?

ブログのタイトル通り私も会社員で、職場の仲間には恵まれていて待遇にも感謝している方なのですが、それでも「はて、会社の看板が無かったらお金を稼いで食べていく(=社会になんらかの価値を提供する)事ができるんかな?」って不安はありますし、もう10年もしないうちに国民の3分の1が65歳になって、財政赤字も増える我が国の年金制度には不安しか感じません。

政府も最近では「働き方改革の一環として正社員の副業後押し」とかやってますが、「全員の面倒は国ももう見切れないから、なるべく自分でなんとかしてね」っていう一面もあると思います。
(なお、私マタスーは「副業が本業にも良い影響を及ぼす」説を支持しています)

結局自分自身の力で生き延びる能力を身に付けるしかないし、その能力を身に付けるには結局のところ「行動する」しかないのだ。漠然とした不安を抱えたまま、行動せずに時が経てば経つほど不安は増してゆくはずだ。

↑まったく同意です。ヨッピーさん、意外と真面目です。

内容の要約

「第一章 会社員に向いていないサラリーマン」では、会社員時代のヨッピーさんの体験談と、その時に感じた事が語られます。

ヨッピーさんは大手商社で勤務。それなりに年収ももらっていたそうですが、7年で退社しています。大企業ならではの意味不明なルールやムダ、決済に時間がかかる事に辟易するエピソードが、ヨッピー氏のユニークな文体で語られます。

そして、会社員のお笑いポータルサイトの「オモコロ」をノーギャラでずっと続けていた話。それは幸せになるため。幸せの定義は、ぜひ本で読んでいただきたいです。

「第二章 趣味をお金に変えよう」での趣旨は大きく二つです。
〇会社はすぐに辞めない方がイイよ
〇「消費する趣味」を「生産する趣味」に変えよう

本のタイトルは「明日クビになっても…」ですが、ヨッピーさんの主張は会社を明日辞める事はおススメできない、です。

まずは「消費する趣味」を「生産する趣味」に変えて、それがコンスタントに月10万円超えるくらいになったら退社を考える方が良い、というのが主旨です。

その理由は、ある程度稼げるスキルと実績がないと、生活のために「やりたくない仕事」「わりの悪い仕事」「実績にならない仕事」をやらなくてはならなくなるから。

筆者が言う「稼げずの谷」に陥る期間が長くなり、自由が欲しくて会社員を辞めたのに、結果として会社員時代よりも不自由になる事もある。

だからこそ、まずは副業と言う形で趣味を発展させる事を考えるべき、という主張ですね。
賛成です(笑)

「消費する趣味」を「生産する趣味」に変えるやり方も書いてあります。親切ですね。

あとの三章と四章は、ヨッピー氏の経験をもとにした、独立後の勝ち方のヒントって感じですね。

やっぱり行動する事が大切なんだと思った

副業として趣味の延長線上でやれば、生活のために単価を安くする必要もないし、可能性を自分で確かめる事ができます。サラリーマンブロガーは攻守最強(笑)

一番よくないのはなんとなく目の前の日常を過ごしてしまう事であって、終身雇用が崩れた今ではそれが何よりのリスクになる。

不安は放置すると益々大きくなりますが、リスクの低い形でなんらかの行動を起こす事がその対処法となると思います。

例えば「美術館に行こう!」でもいいし、「絵をかこう!」でも「英語を勉強しよう!」でもいい。「何かしよう」と思って行動して、「何かが出来た」時は自分の事を少し好きになれるはずで、それが結局のところ「幸せへの近道」なんじゃないか。

さあ、行動しよう。好きなことをやろう!

 

コメント

  1. […] […]

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