書評:最高の体調 ACTIVE HEALTH(鈴木祐)

書評

この本の目的は、あなたの日々の不満や不調を根こそぎ解決し、あなたが生まれ持つ最大のパフォーマンスを引き出すお手伝いをすることです。

メンタリストDaiGoが日本で一番尊敬する人の本

作者の鈴木祐さんはライター/編集者の方で、たまにメンタリストDaiGoの生放送にも登場するお方。なんでも、年間5000本の学術論文を読破しているとか。
単純計算で一日13本以上の論文を読んでいる事になるんですが、本当なら常人ではないですね…!

ブログ「パレオな男」も面白いです。

パレオな男
アラフォー男がアンチエイジングについて考えるブログです。

パレオダイエットという手法のプロ。40代ですが、動画で見る限り、かなり若く見える方でした。

本のテーマは「文明病」とその対策

文明病とは、近代社会の変化によって引き起こされた、病気や症状を総称する言葉。

心と体を蝕む文明病、その代表が「肥満」とか「うつ病」とかです。

これだけ文明が発達したにも関わらず、なぜ現代の日本人は幸福からほど遠いところにいるのか。

なぜ豊かになればなるほど、うつ病が増えるのか?

本書は人間の進化を柱とした、総合的なアプローチでその回答を求めます。

そして、それを柔軟に解決するフレームワークを、実践的な解説を交えながら提案してくれます。

「朝起きた時から疲れている」という人や、漠然とした不安で心をすり減らしている方には特におススメの一冊。

文明の進展に人体の進化が追い付いていない

進化医学の立場では「肥満の人は意思が弱いから太るのだ」という考え方を採用しません。

「夜、不安で眠れないのは気弱な性格のせいだ」とも考えません。

なぜなら、あなたが抱える問題の大半は、現代人に特有の「文明病」が原因だからです

人類は古代の環境に最適化設計されているため、現代の生活にはそもそもアンマッチなのです。

例えば肥満に関しては…

第一に、古代の環境には食料の保存や流通のシステムがないため、カロリーはもっとも貴重な資源です。そのなかで進化した人類は、自然と高カロリーな食事を好むように脳を作り変えてきました。

(中略)

もともとヒトはハイカロリーな食事を好むように設計された生物なのですから、少なくとも意志の力だけで「肥満」に立ち向かうのが時間のムダだということはハッキリするでしょう。

じゃあどうすれば肥満にならないの?っていうのは、ぜひ本書をご覧ください。

現代人が抱える「不安」に関しても文明病で説明できます。

もちろん、古代の人間にも不安はありましたが、それは生存のために必要なアラームの機能を持っていました。

目の前の草が動いたのは、奥にライオンがいるからではないか?この葉っぱを食べたら体を壊すのではないか?このような、まだ正体があきらかではない生存の危機を察知し、事前に対策を取れるようにアラームを鳴らすのです。

ところが、現在では不安の質が変わってしまい、漠然とした遠い未来への不安が大きくなってきました。

そのため、アラームは鳴りっぱなし。常になっている目覚まし時計ほどウザいものはありませんが、そんな感じで鳴り続けるアラームがうつ病の原因にもなっているのです。

本稿では触りだけですが、この辺の考察はページ数を割いて丁寧に説明してくれていますので、読むだけで不安が小さくなります。

 

そうか、僕のマウス肘も文明病の一種なんだね…
体がデスクワークに適応していないんだ…

それは、もうちょっと運動した方がいいと思うよ?

内容の幅広さと深さがイイ感じ

こんな感じで、心身の不調をことごとく文明のせいにしてくれた上で、それに対処する方法を教えてくれる本であります。

内容は腸内環境から心理への影響、睡眠・運動・ストレス、さらには価値観や遊びに踏み込んだ内容まで幅広く、また色んな研究結果からエビデンスを持ってきてくれるので説得感もある文章です。

学術論文を読み込んでいる感じが伝わってきます。
ワークもやってみようって思う物がいくつかありました。

そしてエピローグに書いてあった次の事に、ハッとさせられました…

人間の脳と体は、「長寿と繁栄」をめざして進化しているのであって、「個人の幸せ」のために進化しているわけではないのです。

他の全ての生物と同じく、「後世に遺伝子を受け渡す」ために進化しているので、「進化の仕組み」にとって、私たち個人の幸福は全く問題ではないのです。

つまり、本書の内容を完璧にやりとげたとしても、あなたが幸せになれるとは限りません。ここで示したのは幸福への道筋ではなく、あくまで遺伝のミスマッチが引き起こした「不要な苦しみ」を減らすための方法論です

しかし、それでもなお、私の中で本書のおススメ度は満点です。

一読の価値ありと断言いたします。

Easy oar.

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