エコーチャンバー現象とは何か

心理学・行動経済学

エコーチャンバー現象とは、同じような意見や思想の人たちだけで集まって、その意見を肯定するような情報のみを共有する結果、ますますその意見や思想が強固になっていく現象です。

TwitterやSNS等で良く起こるとされており、アメリカではFacebookでのエコーチャンバー現象が、トランプ大統領誕生の一因にもなったという観測もあります。

TwitterやSNSでは、意見の違う人は容易にリムーブやブロックができるため、同じような趣味や思想の人たちが作るコミュニティで、容易に「確証バイアス」が増幅されて行きます。

例えば、「原発絶対反対即時廃止!」という意見のコミュニティでは、真偽を問わず「放射能ヤバイ」「原発は危険」という情報が飛び交い反響(エコー)するため、もともと反対だった意見がますます強固になっていきます。

そして、エコーチャンバー内で増幅されたメッセージは、そのチャンバーの外にいる人には全く響かないというか「お前は何を言っているんだ」レベルの妄言に聞こえる場合が多いため、チャンバー間の断絶が強固なものになったりします。

日本の状況を見てみると、安倍政権を支持する人たちは支持する人たちで、安倍政権批判の人たちは批判する人たちで、それぞれが自然とコミュニティを形成しているため、これらのコミュ二ティで発生するエコーチャンバー現象は、もう相互理解不能な域までSNS民の断絶を進めてしまった感もあります。

ちなみに、ネットでエコーチャンバーに陥らないためにテレビや大手新聞なども見よう!みたいに言う人もいますが、例えばTBSのサンデーモーニング等で同じような意見ばっかりのコメンテーターを集めているのを見ていると、テレビ番組自体もエコーチャンバー化してるんじゃないか?という懸念を新たにしてしまいます。
ご参考:TBSサンデーモーニングで若者批判

なんてことを言っている私も、マスコミ不信の強いエコーチャンバーの中にいるので、コレもう分かんないね(^^;

本来、民主主義とは異なる意見を持つ人たちが議論をし、その中から最適解や落としどころを見つける仕組みです。
SNSは理想の民主主義を体現するサロンになれる可能性もあるのに、単に国民を断絶させるツールとして機能しているのだとしたら、残念な事です。

DTMのチャンバー効果は好きなんだけどな…

そんな事を考えていた週初めの月曜日でした。
一時期のジャパリパークコミュニティでは、「すごーい!」「たーのしー!」などがエコーしていたのは本論には全く関係ありませんが、ある意味で幸福なインターネットに一番近かったのかもしれません。知能が野生化しても。

たーのしー!

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