サンクコスト ~コンコルドの誤謬~

行動経済学の用語に「サンクコスト効果」ってヤツがあります。
サンクコスト(埋没した費用)とは、もう既にかけてしまって、どうやっても回収できないコストです。 そして、そのサンクコストを過大視してしまい、適切な判断ができなくなってしまうのが、「サンクコスト効果」です。

コンコルドの誤謬

イギリスとフランスが共同開発した、世界初の超音速旅客機「コンコルド」

カッコいいですね!

さてこのコンコルド、超速いしカッコいいのですが、6~7割開発が終わったところで、「あ、これ完成しても儲からないや!」って事が判明したそうです。

「燃費悪いぞコレ!」
「乗れる人数少なすぎ!」
「超長い滑走路が必要で、着陸できる空港が数か所しかない!」

もう確実に儲かりません。むしろ、飛べば飛ぶほど赤字になる事がわかりました。

しかしながら、開発の途中段階ですでに数千億円の投資を行ってしまっていました。
あなたならどうします…?

当時の英仏共同会社は、開発を続行し、なんとか採算ベースに乗せようと経営を続けました。赤字なのに。
結果として、損失は当時の金額で数兆円の規模に上ったそうです。

もし、「もうこれ儲からないね!」って気がついた段階で投資を中断していれば、それ以上の開発費はかからなかったし、赤字を垂れ流すこともありませんでした。

しかし、やめる事ができなかったのです。すでに数千億円の投資をかけてしまったため、あきらめる事ができなかったのです。これがいわゆるサンクコスト効果で、コンコルドは「誤謬」という不名誉な名詞とセットで、歴史に名を遺す事になりました。

サンクコスト効果は身の回りにもたくさんあります。

サンクコストとは、もうどうやっても回収できないお金と時間です。なので、何かを判断するときには、サンクコストの事はもう綺麗さっぱりと忘れて、これから生じるコストと予想されるリターンのみで考えるべきです。

でもですねー、身近な例で言うならば、
・パチンコに1万円をつぎ込んだんだから、もう5,6千円使えばフィーバーしそう!
・美味しくもない食べ放題でモトを取ろうとして食べ過ぎ、結果としておなかを壊す
・ふられた相手に「あんなに貢いだのに!」とか逆ギレする
・課金したソシャゲにもう飽きたけど、もったいなくてやり続ける

これらは皆、サンクコストの呪縛に囚われていると言えます。

ロシアのことわざには「こぼしたミルクを嘆くな。コップに残った方を大切にしろ」というのがあるそうです。これは「サンクコストは忘れて、これからのリターンを最大化する方法を考えろ」という行動経済学の教えと、同じ意味合いですね。怖ロシア。

えー、なんでこんな話をしているかと言うと

我が家に、埃をかぶってオブジェになっているギターがあるんです。

先輩に、「もったいないからスクールでも通えよ」と言われました。

ここでですね、折角買ったギターがもったいないからと、あまり気が進まないスクールに行ったりするのも、「サンクコストは忘れろ」の原則に反しているわけです(`・ω・)キリッ

…ごめんよギ―君、また弾きたくなる時が来ると思うから…

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