なぜ人を殺してはいけないの?と聞く子供に対して

心理学・行動経済学

ちょっと生意気な子供に

「どうして人を殺してはいけないの?」という質問をされた時…

一般的な主義主張をデフォルメすると

功利主義者の回答:一般的に、人を殺す事は社会全体の幸福の最大化に寄与しないから
(⇔全体幸福の最大化に寄与する殺人は許される)

リバタリアン(自由至上主義者)の回答:命はその人の所有物であって、他社が勝手に奪うことは許されないから(⇔自殺は許される)

リベラリストの回答:生存権は、人間が生まれながらにして持っている権利だから

イマヌエル・カントの回答:うるせえ!ダメなもんはダメなんだ!

っていうざっくり理解をしているんですが、合っているかな…?(笑)

私が実際に聞かれたら、こうします

こういう質問をしてくる子供は、たいていの場合どう答えても納得しないので、自分で考えさせて差し上げるのが教育上最善の手段かと思います。

まず逆質問。

「君が言っている『殺す』というのは、どういうケースか?」
「君が言っている『いけない』というのは、どういう状態か?」

そこで返って来た答えに応じて、さらに深堀りした質問をしてあげてはどうでしょう。

例えば…

子供「死にたいっていう人は殺してもいいんじゃない?」
⇒「その人が本心から死にたがっている場合もあれば、そうでない場合もあるよね?」
子供「本気で死にたがっている場合は?」
⇒「想像しやすいように、ケースで考えてみようか。例えばそれはどんなケースかな?」

みたいな感じで。

死刑ですら賛否が分かれていて、はっきりとした答えはないのですから、考える事が最高の勉強であると思うのです。

回答に窮したらこう問えばいいでしょう「君はどう思うんだい?」「なぜそう思うんだい?」

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