著者は、高名な医学博士のチョブラさんと、アルツハイマー病研究の最先端を牽引するタンジ教授。
副題は
「脳に使われるな 脳を使いこなせ 最高の人生を あきらめない心のパワー」
メンタリストDaiGoの動画が大好きな私には、ビビッと来たテーマでした。
読むのに2週間くらいかかったけど、なかなか面白かったです!
唯物論に近いマタスーの認識が揺さぶられた
私、この本を読むまではどちらかというと
私たちの思考は脳内の電気信号に過ぎないという、唯物論主義でした。
しかしながら、本書を読んでその主義も揺らいでおります。
本書の内容に完全に納得しているわけではないものの、
どこかに「心」があるのかも、それはもしかして
「大宇宙の大いなる意志」のような、一つの集合体なのかも…!
なんて考え方も面白いな~、と認識の幅が広がりました。
そう、本書の主題は
「意識の根源は脳ではなく、心である」
なのです。
結論だけをいうなら、同じような主張をしているスピリチュアルONLYな方々もいますが、本書の内容は科学的知見に基づいているので、はるかに説得力と納得させる力がありました。
脳に関する5つの通説の否定
- 傷ついた脳が自然に治る事はない
- 脳の配線を変えることはできない
- 脳の老化は避けられず、脳が若返る事はない
- 脳では毎日、数百万もの細胞が失われ、失われた細胞の代わりは存在しない
- 原始的な反応(恐れ、怒り、ねたみ、敵意)が高次の脳を支配している
上記の5つは、私が子供の頃の常識というか通説でしたが、これらはいずれも誤りであった事が既に分かっていると、実例とセットで説明してくれます。
脳は固定的で、機械的で、確実に衰えていくものではないのです。
これらの通説を一掃したうえで、「脳に使われるのではなく、脳を使う」道筋を400ページ位で説明してくれます。
あなたはあなたであって、あなたの脳ではない
もしあなたが自己啓発系の本を好むなら、「思考は現実化する」というフレーズを聞いた事があるでしょう。
「夢は叶う」的な精神論はワタクシ大嫌いなのですが、本書で言っている内容は少し違います。
じゃあどう違うのかというと、私の知力では要約して説明するのが非常に困難です。
「脳は量子的現実と自分をつなぐ装置である」という本書の言葉を借りると、これだけでは意味不明で、「意識が現実を作り出している」というと陳腐に聞こえてしまうのですが、本書を読む前と後では、これらの言葉の受け取り方が変わってくると思います。
個人的には、無意識・意識・自己認識の違いによる説明がわかりやすかったです。
自己認識を深くしていくと、脳の働きを客観的に感じる事ができて、
「あ~、俺今おこってるわ~」とか「ドーパミン出てるわ~」を冷静に受け止められるという事だと読解しました。多分あってる。
これが、「脳を使って」幸福(ウェルビーイング)を実現していく第一歩でしょう。多分ね。
自由意志の存在は、心が物理法則に縛られないことを示している
本書は、私たちの意識が脳による化学反応に過ぎないという見方を否定します。
中華料理店でメニューの中から好きな料理を一つ選ぶとき、私たちはみな、自由を感じる。もし、脳科学者が主張するように、脳内のすべての反応が化学と物理学の法則であらかじめ定められているとするならば、今から一週間後、あるいは十年後にあなたがどの料理を注文するかは、あなたの自由意志に関係なく決まっているはずだ
そして、本書は量子力学的な世界観を引用しながら、
世界は観測された時に初めて、「心」によって現実化すると主張します。
心がそう捉えるまでは、岩は固くなく、氷は冷たくないのです。
(これって、ある動画の中でひろゆきさんも言っていたような気がします)
何を言っているのか分からないですか?
私も雰囲気でしかわかりません。
でも、本書が私の認識に影響を与えたのは事実のようです。なぜならば…
自分で脳のスイッチを入れる感覚を、掴めつつあります
この本を読んでから、「幸せになりたい」と願うだけで、脳の幸せスイッチを入れて幸せになれるように感じております。
特に朝起きた直後に、布団の中でリラックスした状態だとセロトニンがドパドパ出ているような気分になります。(本当に出ているかはわかりませんが)
本書の中でも瞑想が推奨されていますが、瞑想の経験がこのスイッチオンに貢献しているかな。
仕事スイッチとかヤル気スイッチもこの類なのかな…?
ということで、本書は私にとって唯物論から多少スピリチュアルなステージに踏み込んだきっかけになったかも知れません。
幸せになれるのだったら、なんだって利用してやるぜ!
ではでは!
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