昨年末に終わっちゃったんだけど
面白かったですよこの漫画!
「キングダム」「HUNTER×HUNTER」と並んで、好きなマンガの一つです。
ちょっと残酷な描写もありますが、その辺に耐性のある方にはぜひおススメしたい。
ギャンブル&バトルの最高峰
知力と暴力、両方ありの世界観
平たく言うと、命を懸けたギャンブルとバトルの漫画です。
基本的には頭脳戦のギャンブルなんですが、ルールの範疇なら暴力もあり。
暴力・バトルもありだけど、それはあくまでもギャンブルのルール内。
ルールを逸脱した暴力は認められない。その担保となるのが賭博組織「賭郎」。
この辺のバランス感が最高です。
知力だけでは勝てないけど、もちろん武力だけでも勝てない。
まあ、主人公の腕っぷしは最弱レベルなんですけどね。
命を懸けたギャンブルに見入ってしまう
この漫画、ほとんどの相手は何らかのイカサマをしてくるのですが、主人公の「嘘喰い」はそのイカサマを逆用して、勝つべくして勝ちます。なかなかの爽快感です。
「引っ張り」と「ネタ晴らし」のバランスも良くて、テンポ良く読めます(単行本読み)。
似たようなギャンブルマンガのカイジは、引っ張りすぎだと思うんだよね。(個人の感想です)
イカサマしている相手を逆にひっかけた時の、嘘喰いの表情は最高です。
あと、種の伏線はかなり前から出てくるので、「思いつき」で描いてる漫画じゃないなって実感できます。かなりのシナリオ構築力だと思う。
勝負の内容としては、水中で酸素を賭けたポーカー(負けたら溺死)とかファラリスの雄牛っていう恐ろしい拷問具が出て来たりして、たまに「うわ~、グロいな怖いな読むのやめようかな」って思うのですが、描写が極端にグロいわけではなく、勝負が進むと見入ってしまう魅力があります。
格闘シーンでの作画もスゴイ
純粋な格闘漫画としても十分にイケるんじゃないのっ?って思う。
戦いの中でやっている事がちゃんと理解できる描写力で、たまに読者をだますトリック的な表現が出て来て油断できない。
それに、登場するキャラクター達が、格闘漫画のキャラとしても成立するくらい立っています。
圧倒的な「暴」を感じさせる、格闘漫画としても魅力的な作品です。
この作者は、読者までだます
作中にミスリード的な表現が出て来て、読者も騙されます。それが楽しい。
ちゃんと読むとどこにもウソは描いていないので、
「うわ、そういう事か」って騙される楽しみがあるんです。
もう、作品も終盤は読者を騙す事に全力を尽くしている感もありました。
「あんた、嘘つきだね…」
という事で、この作品、絵もストーリーもぴったりハマりました!
「カイジ」とか「ライアーゲーム」とか、このジャンルが好きな人はぜひご一読を。
ではではっ!
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