海外投資やFXをやっている方ならば、
「今後、為替が円高に振れるのか円安に振れるのか?」
というのはとても興味のあるところだと思います。
2018年5月12日現在のレートは1ドル=109円程度です。
皆さん自分なりの展望を持って色々やっていると思いますが、
私の見解は
10年スパンで考えたら、(実質的)円安に振れる
です。
長期的には円安トレンドです。
かなり自信あります。※個人の感想です
実質的とつけたのは、国によってインフレ率が異なるので、レート自体の上下と実質的な通貨価値がイコールにならないからです。
今は日本だけデフレから脱却できていませんが、日本以外の先進国はリーマンショックから立ち直り、緩やかなインフレとなっています。
この差が広がれば、レートが今と同じでも、実質的な円安になるわけです。
何で円安になると考えるのか
理由はシンプルで、
経済的に衰退していく国の基軸通貨の価値が上がるわけないじゃん。
という本質論です。
基軸通貨はその国の国力を反映するもの。
本来、日本全体の国力を考えれば、円高の方が好ましいのです。
円高になれば、例えば石油が安く買えるし、外資企業を買収しやすくなります。
円高になると輸出企業の国際競争が厳しくなるので、その意味で「円安の方が経済的に有利」というのは間違いではないですが、それはあくまでも短期的な企業の業績・景気への対策であって、
自国の通貨の価値を、長期的に棄損したいと考えている国家はありません。
こう考えてください。何かを安売りするのは簡単だけど、高く売るのは難しいでしょう?
通貨もそれと同じです。
日本の経済がボロボロになれば、嫌でも円安になります。
日本経済はそんなにダメ?
ダメとは思いませんが、国際社会の中でのプレゼンス(存在感)は確実に低下するでしょう。
金利を上げる事ができる程、景気が回復するか?というのも甚だ疑問です。
ちなみに日本円の金利は0.1%ですが、ドル預金しておけば金利が1.4%くらいつきます。
(2018/5 時点)
あまり自国の事を悪く言いたくはありませんが、そもそも労働人口が減少し、社会保障費が爆増していく少子高齢化が止まりません。
官僚は「年金は破たんしない」と強弁しますが、彼らの理屈は
「年間1円でも支給できるなら、それは破たんじゃないよね(^^」
っていう超理論ですので、今の30代以下がもらえる年金額が少なくなるのは確定的に明らかです。
このような問題に、打つ手が全くないわけではなくて、
例えば、
・裕福な高齢者の年金を減額したり、
・後期高齢者医療の自己負担を増やしたり
・延命の目的だけの延命治療をやめたり
するとか、高齢層に少し負担をしてもらったうえで、
これから子供を産もうとしている世代を集中してサポートすれば、少子高齢化は多少緩やかになるでしょう。
でも、政治家はそれができません。
すでに有権者のほとんどをお年寄が占めているので、そんな事を主張したら選挙に勝てません。
日本人の悪いところなのかも知れませんが、
「あ~、これこのままじゃヤバイよね~」
って誰もが思いつつ問題を先送りし、本当にヤバくなるまで何もしない。
本当に残念な事ですが、そんな楽しい未来図しか、私には描けません。
自己防衛が必要だと思うのです
私は正直、
円で貯金しているだけなんて自殺行為
と思っています。
日本経済の衰退が円安につながるとしても、資産の一部を外貨に換えておけば、円安になった時に多額の円をゲットできるわけです。
例えば
・外貨預金
・外貨建ての投資信託
・外国株式
・(おススメしないけど)FX
等々、
今の時代、もの凄く簡単に外貨建ての資産を持つことができるのです。
まだまだ日本は豊かなわけですから、個人で打てる手は打っておくべきだと思うわけです。
ここまで読んでいただいた皆さんの未来に幸あらんことを。
いじょっ!
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