2030年、仕事はエンターテイメントに近づく

未来予想図

「AIが人間の仕事を奪う」という警鐘が鳴らされてから、結構な時間がたっています。

第4次を数えるAIブームは過度の熱狂と期待を産みましたが、ある意味で過大評価でした。

その後、「AIって言っても大したことないじゃん」という『幻滅のくぼ地』に陥っているというのがガートナー社の見立てではありますが、それにしてもなお、RPA(robotic process automation)とAIとが多くの単純作業を担うようになるという予想は、揺らぎようがありません。

2030年頃、AIが高度な意思決定を汎用的に行えるようになるとは考えにくいです。その点で人間の仕事の多くは残るものの、多くの単純作業においては、人間よりもRPAやAIに任せた方が経済的に有利になっている可能性は高いでしょう。

そうなると、人間の仕事で価値のあるものは創造的な業務、インスピレーションとかクリエイティビティとかセレンディピティといった横文字と心が踊るようなお仕事、にどうしてもなってくるわけです。

そして、その手の創造性が一番高まるのは、リラックスしている時や楽しんでいる時だという事が、近代科学で明らかになったりしております。

実際、どんなにまじめな会議でも、お通夜みたいな雰囲気では創造的なアイデアは出てこない。ちょっとした普段の会話からイイアイデアや斬新な発想が出てくるなんて事は、経験則として感じている人も多いのではないでしょうか。

新しい発想を生み出そうとする人たちの間では、ワールド・カフェなんて手法も有名ですよね。

その一方で、RPAやらAIやらが人間に代わって、人類の生存のために必要だけど退屈な業務を片付けてくれるのなら、生きるために働くことが必要な人の数は減っていくべきなのが道理であります。

ぶっちゃけ、経営者が「この人を雇うよりはロボットを雇った方が安いよな」って感じる「経済的に不要の人」は技術の進歩と共に増えていくわけで、社会としてもそういう人のために無理やり仕事を作り出すよりは、直接お金を配ってしまった方が効率的です。

現時点で邪魔になるのは「働かないヤツに金を払うのか?」という働かざる者食うべからず精神ですが、私も含めて誰でもが「経済的に不要の人」となるのは時間の問題とも言えます。

そうなった場合、生き残るには、「AIを使役する資本家になる」という手段の他には、その時に起こるであろうパラダイムシフトに乗るしかありません。

つまり今私ができる事は、株を買って投資家(資本家)になるか、ベーシックインカムを信奉することなのです。簡単でしょ?(もちろん実践しています)

と言うわけで、未来予想図2030-01

仕事はエンターテイメントに近づく。
「生きるためやお金のために働く」人が減り、「自分や他人を楽しませるために働く」人が増える。

Easy oar.

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